12月にもなると北関東の夜は寒い、段々彼が寒くないだろうか心配になってきました。また、ここはペット不可のアパートだったため、周りの視線も気になるようになってきました。そこで玄関の内側でミルクと猫缶を与えることとしました。彼は電子レンジで暖めたミルクが大好物で、あっという間に一気に飲み干しおかわりをする事もありました。そんなわけで、夜になると玄関の前で鳴いて催促すると、扉を開けてご飯をあげることが日課となっていました。
確かあれはクリスマスイブの日だったと思います。その日は夕方から雪が降りはじめ、暗くなる頃には一面真っ白になりました。この地方では珍しいホワイトクリスマスになりました。そんな雪の中をいつものように彼はやってきました。そしていつものようにご飯を与えていたら、妻が今夜は雪も積もっていて寒いので凍えないか心配だと言い出しました。そこで、今夜は家で暖をとらせてあげようという事になりました。さすがにおしっこをされても困ると思い壁に新聞紙を貼って準備をしました。そして彼に今日は家の中にいても大丈夫だよ!と言いました。しかし彼はしばらくは家の中にいたものの、我が家の心配をよそに、外に出たいらしくしばらくするとワオワオ(外に出せ)と騒ぎ出しました。仕方なく扉を開けてあげると勢いよく外に飛び出していき雪の中を滑りながらはしゃぎ回っていました。変な猫である。