COVID-19感染リスクマップ_20220312

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。その中で蔓延防止全面解除されるとの報道もありますが、本指標では明確な効果には現れておらず高い感染リスク値となっています。おそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息になっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。

感染リスク値が特に高いのは神奈川、東京、千葉、大阪、埼玉、奈良、愛知、兵庫、福岡、茨城の順になっています。逆に比較的低いのは山形、新潟、秋田となっています。

主要都市では感染のピークは越えた模様ですが、上昇と下降を高いレベルで繰り返しています。

東京都を例とすると感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなり、その後3月11日現在では69倍まで低下しています。まだまだ一進一退といった状況です。オミクロン株の感染力がいかに大きいかが数値でも現れています。現在でもデルタ時から2桁違う対策が必要です。



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定していましたが最近はまた上昇している状況です。この先の状況に注視が必要です。



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある3月11日時点の結果となります。

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。
なお、今回の波が非常に高いので縦軸を対数表示で表すこととしました。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標(変異株・ワクチン効果考慮なし)