COVID-19感染リスクマップ_20220402

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。
蔓延防止処置は全面解除されましたが、本指標では依然として全国的に高い感染リスク値が継続しています。リスク値は高め安定してしまい再上昇の気配もあります。新たな変異株BA.2に置き換わりが進んでいるので、まだ昨年秋頃の平穏な日々には戻らなそうです。

今後の推移を予想するとおそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息に向かっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。

主要都市では感染のピークは越えた模様ですが、高い感染リスク値を維持して上昇と下降を繰り返しています。

東京都を例とすると感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなりました。その後段階的に低下を続け3月27日に21倍まで低下しましたが、その後停滞しています。4月1日現在でもデルタピーク時の25倍の感染リスクがあります。いかにオミクロン株の感染力が大きいかが数値でも現れています。

東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定してしまっています。

沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある4月1日時点の結果となります。依然として全国が真っ赤になっています。

危険度マップ2022年4月1日

都道府県別の感染リスク値は下表となります。
 4月1日現在で感染リスク値が特に高いのは埼玉、大阪、茨城、東京、青森、兵庫、広島、愛知、千葉、岐阜の順になっています。逆に比較的低いのは長崎、宮崎、静岡となっています。

都道府県感染リスク値順位
北海道35,83314 
青森41,501
岩手17,21039 
宮城24,71926 
秋田29,53021 
山形15,95243 
福島27,62322 
茨城42,232
栃木25,55225 
群馬37,59111 
埼玉51,096
千葉39,154
東京41,789
神奈川37,05512 
新潟22,64830 
富山26,56424 
石川24,64128 
福井22,43031 
山梨30,39219 
長野22,87829 
岐阜37,85910 
静岡15,43545 
愛知40,011
三重34,54716 
滋賀31,61118 
京都35,09115 
大阪44,420
兵庫41,449
奈良27,05223 
和歌山20,20036 
鳥取16,73341 
島根15,52044 
岡山24,68427 
広島41,208
山口16,00942 
徳島17,10940 
香川36,15213 
愛媛17,98538 
高知18,37137 
福岡32,45317 
佐賀29,67520 
長崎13,75747 
熊本22,41332 
大分21,32633 
宮崎14,10946 
鹿児島20,92735 
沖縄21,28834 
都道府県別感染リスク値2022年4月2日

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。
なお、今回の波が非常に高いので縦軸を対数表示で表すこととしました。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標(変異株・ワクチン考慮なし)