COVID-19感染リスクマップ_20220507

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。
今年は規制のないゴールデンウィークとなり近郊の観光地では賑わいが戻ってきたようです。しかしながら、客観的データによる指標では依然として全国的に高い感染リスク値が継続しています。変化があったのは社会的心理だけでしょうか。
世の中は社会的終息に向かおうとしています。

今後の推移を予想するとおそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息に向かっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。
再び未来の歴史書に「忘れられたコロナ」と記されないことを祈ります。


さて、東京都の感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株による蔓延は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなりました。その後段階的に低下を続け3月27日に21倍まで低下しその後下げ止まっていました。しかし、4月15日以降再度緩やかに低下を始め5月6日現在は13倍位まで低下しています。しかしながら、それでも昨年夏のデルタピーク時の13倍ですからオミクロン株の感染力がいかに高いかを再認識します。

東京都のリスク値推移5/7
東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定してしまっていましたが、週毎に上昇と下降を繰り返していて全体として過去最高レベルとなっています。5月6日現在では19倍となっており依然高いレベルとなっています。他県でも今後このような動きとなると予想しています。

沖縄5/7
沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)

北海道でも週毎に上昇と下降を繰り返していましたが、4月14日頃より上昇傾向が顕著となり4月末に過去最高となりました。現在は若干低下しましたが、デルタピーク時の60倍と高いレベルになっています。

北海道5/7
北海道のリスク値推移(デルタピーク時を1)



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある5月7日時点の結果となります。依然として全国が真っ赤になっています。

全国5/7
危険度マップ2022年5月7日

都道府県別の感染リスク値は下表となります。
 5月6日現在で感染リスク値が特に高いのは北海道、佐賀、広島、沖縄、岐阜、香川、石川、鹿児島、福井、福岡の順になっています。逆に比較的低いのは徳島、山口、静岡、富山、奈良、島根となっています。
都市部の順位が低下し、東京41位、神奈川40位、埼玉32位となっています。

都道府県感染リスク値順位
北海道64,977
青森37,27214 
岩手26,69427 
宮城23,34438 
秋田28,81225 
山形26,16931 
福島34,67717 
茨城24,09036 
栃木26,58728 
群馬35,57216 
埼玉25,97432 
千葉21,84639 
東京20,85241 
神奈川21,82540 
新潟23,93337 
富山17,22344 
石川43,798
福井38,958
山梨26,22129 
長野29,02024 
岐阜45,507
静岡16,04045 
愛知30,40323 
三重31,14920 
滋賀24,53435 
京都37,71313 
大阪30,66322 
兵庫24,61334 
奈良20,02143 
和歌山28,28426 
鳥取20,59642 
島根25,62133 
岡山35,97615 
広島50,606
山口14,51446 
徳島13,88247 
香川44,466
愛媛26,18230 
高知31,13621 
福岡38,84510 
佐賀55,116
長崎34,28518 
熊本38,51711 
大分37,93012 
宮崎33,54419 
鹿児島42,371
沖縄50,407
都道府県別感染リスク値2022年5月7日

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。全国的に高いレベルで上下を繰り返しています。

新指標5/7
新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標5/7
旧指標(変異株・ワクチン考慮なし