ウィズコロナでの生活も2年目に突入、ワクチン接種も始まり、そろそろ出口も見えてきたところです。しかしながら、変異種の広がりもあり収束するまでまだまだ気が抜け無い状況です。都市部の会社は職種によっては在宅勤務が主流となり、出社が必要な時だけ出社するという新しいスタイルが主流となり、アフターコロナに向けても一定比率で定着していくでしょう。そんな環境変化においてどこで暮らすのが良いのでしょうか?我々がまとめているCOVID感染リスク値を元に考察してみます。
コロナに優しい都道府県ランキング
本サイトでは独自の解析により都道府県別の感染リスク値を日々公開公開しております。
COVID-19感染リスク数値化の検討
この感染リスク値の1年間の平均値より都道府県別の年間感染リスク値を求めマップとしました。
データは2020年4月1日から2021年3月31日までの1年間としました。
マップ化した事で東京、大阪が突出してコロナには優しくない事が再確認できます。そんな不安を抱いている人はどこで暮らしたらよいのでしょうか?都道府県別の数値をランキングにしてみました。
なお、ランキング下位からの紹介となります。
第1群は東京、大阪が極めて高い位置付けとなります。コロナには優しくない場所となります。悲しい事に大都市はやはりコロナに対しては優しくありません。これが原因で移住を検討する人も多いようです。
第2群として東京、大阪と生活圏を共にする千葉、神奈川、埼玉、兵庫が予想通り続きます。
第3群は北海道、沖縄、京都、奈良、群馬、愛知、福岡となります。ここには著名な観光地を含む都道府県が含まれています。
第4群以下は宮城、岐阜、茨城、栃木、広島、三重、和歌山、岡山、石川・・・と続きます。
コロナに優しい都道府県トップ10は青森、長崎、鹿児島、新潟、富山、福井、岩手、鳥取、秋田、となりコロナに優しい都道府県ランキング第1位は島根県という結果でした。
コロナに優しい都道府県ランキングを数値かしていて、再度思ったのは何でコロナに優しいのだろうという疑問でした。以下考察してみます。
なぜコロナに優しいの?
まず思いつくのは人口密度かな?と思い、都道府県の人口密度と感染リスク値の相関関係を調べてみました。弱い相関関係はありますが、決め手にはなりそうにありません。
そこで、現在私が最も恐れているものの一つである電車通勤に関連する通勤手段について調べてみました。自家用車での通勤・通学比率というのがデータとしてまとまっていますので、その相関関係を調べてみました。下図をみると一目瞭然で自家用車での通勤比率が高いほど感染危険度は低下していることがわかります。直線近似した相関係数をしらべてみるとR2=0.76と高い相関関係でした。
裏を返すとやっぱり電車通勤・通学は危険なんだなと思った次第です。自家用車は空気清浄機もつけられるし、抗菌シートも選べるし、運転中はマスクの着用の必要もないしやっぱり良いですね。自動車で移動できる生活環境がコロナに優しい決め手のようです。
コロナに優しいことと住みやすさは両立するのか
さて、コロナに優しいことと住みやすさは両立するのでしょうか?それには住みやすさを数値化する必要があります。調べてみますと住み続けたい都道府県ランキングがありましたのでここではそれを参照させていただく事としました
定住意欲度が高いこと=住みやすいと仮定して感染危険度との位置づけをプロットしてみました。
下図は横軸に定住意欲をとり、縦軸は感染危険度をとりました。右上にいくほど住みやすくかつコロナに優しい都道府県となります。現在住んでいる所を基準にどこに行ったらより安心で快適になるか検討の参考としてください。住みやすさの基準は人それぞれですので今後もいろいろ調べてみます。
ちなみに、私は都心に住んでおりますので、どこに行ってもコロナに優しい結果となりますが、同時に定住意欲に関してももっと良い場所がありそうです。新幹線が通っていて、東京までそんなに遠くない場所を仮に設定すると静岡県、長野県、新潟県あたりがよいかと思っております。
まとめ
コロナに優しい都道府県は車移動を主体とする所が多いようです。今後自動運転などの運転支援技術の進化もあり高齢になっても容易に安全に運転できる環境整備がされると思われます。また、自動運転タクシーなどがの新しい仕組み普及してくる可能性もあります。生活の仕方を変えてみるのもよいかと思いました。