修理日記:エアコン取り替え

 我が家も年数を重ねてきて、順次必須設備を更新してきました。 
今回はエアコンの巻となります。

まずは我が家の状況から

我が家のエアコンは室外機1台で複数の部屋の室内機を制御するいわるゆマルチというタイプのエアコン構成です。毎年7月初めから9月末まではほぼ24時間エアコンはつけっぱなしです。5年程前からやや室外機の音が大きく成り出したかなと思いましたが、猫の神様に毎日祈りながら持ち堪えていました。


マルチエアコンのメリットは室外機が1台で済むことです。これは集合住宅など室外機を設置するスペースが少ない場合にはとっても便利な仕組みです。一方で室外機が壊れると、全ての部屋でエアコンが使えなくなり一網打尽となります。この異常気象の世の中でエアコンの故障はかなり危険なので、さすがにどこかで更新が必要なものの、コロナ、半導体不足などで機会を逸してのびのびになっていました。

情報収集開始する


 そんなとある2月末の事、ほぼ思いつきでエアコンの取り替えが安いのはいつか?とネット検索をしてみました。すると12月と3月とのことでした。年末と年度末は取付業者さんの決算時期だから安くなるよとのことでした。実は我々はこの恩恵を受けられませんでしたが、いまから頼むと丁度工事は年度末位かなと思いまずは交換するか否かは別として色々情報収集をしてみました。
<更新するエアコンの条件>
エアコンの更新といえば通常は量販店に行きエアコンの機種を選び、取付工事を頼むというのが通常の流れかと思います。また、いまでは量販店に行かずともネットで完結するかと思います。
しかし、集合住宅だとちょっと流れが変わります。
① 天井埋め込み式室内機(オフィスにあるようなタイプ)である事
② 室外機が一つで3台の室内機を持つマルチエアコンである事
③ 集合住宅なので内装工事の許可を管理組合に申請しないといけない


そんな事情もあり、まずは管理人さんに聞いてみました。エアコンの更新をしたいのですが、出入りの業者さんを教えてくだださいと。
そうすると手慣れたもので1枚の紙をくれました。
そこには天井埋め込みであること、エアコンの機種を更新すると室内機のサイズがやや大きくなってしまい天井を切断する工事が必要であること、そのため部屋によってはスプリンクラーなどの移設が必要になるので、工事実績のある業者を2社紹介しますと書かれていました。

1社目は管理会社の提携業社A、もう1社は個人経営の施工業社さんBです。本来なら2社の見積もりをとって判断というのが堅実なのでしょうが、今回は近所の評判や以前洗濯機を交換する際に頼んだ事もある個人経営の施工業社のB社にまずは聞いてみることとしました。

見積もりをもらう

まずはTELしようと思いましたが、週末であった事もあり渡された紙に記載のあるメールで聞いてみる事にしました。

しかし、週明けまで返信が無かったので、メールを見ないか、使われていないのかなと思いTELしてみました。留守番電話になっていましたが、用件を伝えるとすぐに返信がありまして、○○の△◻︎号室ですがというと、わかりました見積もりを作成してポストに入れておきますとのことでした。手慣れた感じです。

翌々日にはポストに見積りが入っていました。金額をみるとエアコンの価格は定価の半額以下になっていて、予想していたよりは高くなく、ここにしようと思いました。また、出入り業者なので内装工事申請や近所への配慮なでは全てやっていただけます。


一方で見積もりはあくまで一般的な工事料金を記載しているので、本当にこの見積もりで大丈夫か?と不安になりました。それは、我が家の1室は楽器類がたくさん置いてありエアコン交換に必要な作業スペースがほとんどないのです。そこで、一度下見にきて貰えますか?とのお願いをすることにしました。

下見に来てもらう

見積書には名刺が付いていたのでそこにメルアドがありました。確認してみると前回メールしたアドレスとは異なっていました。そこで、今度はこのアドレスにメールで聞いてみる事にしました。しかし返信がなかったので翌々日に電話してみました。するとメール頂いた件ですねと今度はメールは見られたみたいでした。今日はこれから現場(うちの集合住宅)に行きますがよければ下見に行きますとのことでした。直接TELすると対応が早いです。私はインターホンを押してくれればいつで大丈夫ですと返事をいました。
当日すぐに下見に来てくれまました。突然の下見だったので、いつも通り結構乱雑な状況でしたが、これなら大丈夫とのことでした。ピアノだけは厳重にマスキングしますねとのことでした。
さて、あとはいつ作業をするかですが、年度末は忙しいらしく4月になるとのことでしした。これはネットで調べた結果とは異なっておりました。

3月末頃、日曜日に散歩をしていると業者さんから電話がありました。4月○○日の水曜日はいかがですか?との連絡でした。その場で家族にも確認し、数分後に折り返しの返事をしました。それでは4月○○日の朝9時に伺いますとのことで日程がきまりました。

その後前日まで特に業者さんから連絡はありませんでしたが、近所の人からの情報としてエアコン工事をするので騒音が発生します旨のチラシが配られたようでした。

さて 工事当日


朝9時少し前にインターフォンが鳴り、業者さんがやってきました。総勢5名くらいです。そしてあっという間にマスキングが始まりました。実に手慣れたものでした。

マスキングを部屋にしていきます
手慣れた感じであっという間に準備完了

カーテンをマスキング素材(ビニール)で多い、テレビなども順次マスキングしていきます。聞かれたのはエアコンのリモコンはありますか?とのことでした。これには「リモコンしまっちゃったけど」と少し驚き、探すのに苦労をしました。実は既にマスキングされた扉の中にあったのでした。

20分ほどで準備が完了して、室外機の取り外し、寝室のエアコン取り外し、そして天井の穴の拡張作業がはじまりました。結構大きな音がしました。室外機を搬入して室内機の概略設置がされて11時半過ぎには午前の作業が終了しました。残りは作業スペースの少ないピアノの間とエアコンの冷媒、作動確認といったところみたいです。

室外機の冷媒を調整しているところ
室外機の調整

午後は1時から作業を再開し、例のピアノの間の室内機の取り付けが無事に終わり、作動確認も行い14時半過ぎには全ての作業が完了しました。

ピアノの間のエアコンの取付も完了
不安だった部屋も無事に完了

作業終了後に簡単な使い方説明を受けて終了でした。どうやら新しいエアコンは使用後に自動的にカビ発生を抑えるために、すぐには電源が切れず自動的に内部を綺麗にしてくれるとの事でした。でもこれが不要ならこの機能を切ってくださいとのことでした。この機能ですがエアコンOFFから数時間作動するので小心者の私たちはOFFにして使っています。

工事完了 しかしトラブル発生

業者さんをお見送りして、ちょっと作動確認と思い各部屋を見回っているとトラブルがありました。それはエアコンとは関係ないのですが、例のピアノの間の蛍光灯がつかなくなってしまったのです。今日の朝までは何も問題なかったので、エアコン工事の際に何か設定でも変えたのか?と思い業者さんに確認のTELをしました。するとまだクルマに乗り込む前なので確認に行きますとのことでした。基本照明には手を入れてないのですがといいながら色々調べてくれました。

点灯しなくなった蛍光灯
蛍光灯がつかなくなりました

その結果、どうやら蛍光灯の球切れではないかとのことでした。明日ならホームセンターに行くので買ってお持ちしましょうか?と聞かれたのですが、流石にテリトリー外と思い、いやいや申し訳ないので自分で手配します。とお礼を言って別れました。
しかし見事なタイミングで蛍光灯の球切れになりますねと業者さんも笑っていました。こういう仕事をしていると予期せぬトラブルはよくあるのだとか、いつもいない人が出入りしたので蛍光灯の機嫌が悪くなったのでしょうか、猫みたいな性格の蛍光灯です。

蛍光灯を買いに行くが・・・

さて、この後直ぐに近所に蛍光灯を探しに行きました。もちろんネットでも買えるのですがすぐに治したかったのです。さて、コンビニ、100円ショップ、スーパーに行きましたがどこにもありません。蛍光灯は調べてみると、どうやら数年後に絶滅するみたいです。探し歩く事1時間以上、最後の砦のスーパーライフにいってみました。そこでようやく発見しました。しかし値段が高い高級な蛍光灯しかなく5000円以上しました。やっぱりネットで買った方がよかったみたいです。でもおそらくもう交換する事はないのではという交換頻度になります。その頃には蛍光灯は無くなっているに違いないです。

後日調べてみると環境省から下記通達がでていました。
2023 年 11 月の「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議」において、一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入を、2027 年までに段階的に廃止することが決定されました。
既に使用している製品の継続使用、廃止日までに製造された製品(在庫)の売り買い及びその使用が禁止されるものではありません。
https://www.env.go.jp/content/000200659.pdf

まとめ

無事にエアコン一式を更新することができました。業者さんに感謝です。
次回更新する際には世の中が変わっている事でしょう。白熱電灯、蛍光灯と絶滅していきます。内燃機関も絶滅危惧種になっているでしょう。
一方でアナログレコードが復権したりわからない世の中です。