ナトリウムイオン電池

最近通称「モバイルバッテリー」の安全性がメディアに取り上げられています。
このモバイルバッテリーの中身はリチウムイオンバッテリー(通称LIB)が使われています。LIBの中でも負極にコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)を使用したものを代表元素の頭をとりNMCと呼ぶ事が多いです。また正極にリン酸鉄系(LiFePO4)を使用したものは同様にLFPと呼ばれます。この二つが現在主流を占めています。

ここに最近は電気伝導を担う役割をリチウムイオンの代わりにナトリウムイオンを用いた電池が登場してきています。これをナトリウムイオン電池(Sodium ion battery)と呼び、英語名の頭文字を使いSIBと言われるようになりました。この呼び名ですが元素記号のNaを使いNIBと表現されることもありますが、学術的に広く使われているSIBとここでは呼ぶ事とします。

このSIBですが、最近話題の希少元素(リチウム、ニッケル、コバルトなど)を使わず、資源的に持続性が高いとの理由で注目されています。また、安全性が高いのも特徴となります。まだまだ研究開発途上ですが、一部商品化がされはじめました。モバイルバッテリーや一部電気自動車用途での適用がはじまりました。

特徴を以下にまとめてみました。aiチャットからまとめたのでエビデンスは確認ください。
安全性、低温性に優れた特徴を持ちます。引き続きの進化に期待するとともに、リチウムイオン電池の一種にされないようルール造りもお願いしたい所です。

次世代電池 総合比較ダッシュボード | SIB vs LFP vs NMC

次世代モビリティを支える3つの蓄電池

2026年現在の技術水準に基づき比較分析します。新たに判明した航空輸送規制に関する課題も網羅しています。

■ 1. 総合評価プロファイル

■ 2. 物理スペック比較

部材NMCLFPSIB
正極Ni, Mn, Coリン酸鉄層状酸化物/PBA
負極CCハードカーボン
集電体アルミ

■ 3. 実走行シミュレート

NMC500km
LFP350km
SIB250km

■ 4. 製造・法規・LCAのインサイト

⚠ 航空輸送と規制の現状(2026年 注目トピック)

ナトリウムイオン電池(SIB)は技術的には極めて安全ですが、現在**多くの航空会社で機内持ち込みが制限**されています。これは電池自体の危険性ではなく、**「専用の安全規格と現場の運用ガイドラインの整備が追いついていないこと」**が主な理由です。国際的なUN番号(UN3551/3552)は運用開始されましたが、現場レベルの判断基準が確立されるまで、当面は混乱が続く見通しです。

プレスの難易度

負極の「ハードカーボン」が硬く、正極の「PBA」が脆いため、プレス時に結晶破壊を防ぐ繊細な圧力制御が必要です。

0V輸送のポテンシャル

将来的にルールが整備されれば、0V輸送による「非危険物扱い」が可能になり、物流コストが劇的に下がる可能性があります。

初期LCAの優位性

リチウム等の環境負荷の高い採掘を伴わないため、製造時のカーボンフットプリントはLIBより25〜30%低いです。

■ 5. 結論:用途別適性

用途を選択してください

三元系LIB (NMC)

航続距離が最優先されるフラッグシップ車両に最適です。

リン酸鉄LIB (LFP)

コストと性能のバランスが取れたグローバル標準車に最適です。

ナトリウムイオン (SIB)

コスト、冬の信頼性、安全性を重視する実用車への適用が期待されます。