公正証書遺言 いざ公証役場へ

さて、事前準備がほぼできたので公証役場に連絡します。

公証役場への連絡

公証役場に相談する準備ができたので、実際に公証役場に電話で連絡します。
今回第三希望まで候補を絞り、まず第一希望の公証役場に電話します。
受付の方がでられて要件を聞かれたので、公正証書遺言をしたいと伝えました。するとしばらく保留になって公証人の方に変わりました。声の感じはとても温和な感じの男性でした。家族構成を告げて、配偶者に全額相続させたい。また、万が一の場合には知人に遺贈したいと概要を伝えました。また、保証人は用意できないので公証役場で手配して欲しい旨お願いしました。最初に聞かれたのは遺言書は本人のものだけですか?奥さんの分もですか?と聞かれ、今回は本人のみと伝えました。また予備的遺言者の特定は年賀はがきで大丈夫でしょうか?と聞くと、基本的に人物が特定できれば良いので、住所、氏名、生年月日が正確なら公的なものでなくても構わないとの事で一安心しました。感じの良い方だったので、ぜひお願いしたい旨伝えると必要な書類をメールで送ってくださいと言われました。概ね1日位で原案をつくるので、それを元にメールでやりとりしましょうとの事でした。
とりあえず、第一志望で公証役場がきまりました。

必要書類をメールで送付

電話をした当時の夜、公証人にメールで依頼内容、必要書類を送付しました。
あらかじめ準備してあった通りの必要書類でした。
翌々日の午前には遺言案ができてきました。不動産関係は登記手続きがしやすいように書き加えましたとの事でした。一方で金融機関に関しては、問い合わせると本人名義を取引内容を一覧で出してくれるとの事で、金融機関の支店名まででよいとの事でした。後は勤務先での預金などがあったので、その情報が追加されておりました。
予備的遺言についても間違いなく記載されており。原案通りでOKでした。
また、手数料についても明快で問題なく、証人への謝礼は一人6000円との事でこちらも了解しました。

来所の予約

遺言書の原案を証人すると来週以降の火、木、金で候補日をいくつかくださいとのやり取りがあり最終的に某月某日(金)15時に予約する事となりました。
マイナンバーカードを忘れないで持ってきてくださいとの事でした。

これで私の分は事前手続きは完了です。
今度は妻の遺言書を自筆遺言として法務局に保管してもらう準備をはじめました。

妻の自筆証書遺言 法務局保管制度

保管制度については法務局から詳しい案内がでています。

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html
  • 書式のダウンロード
    保管制度を利用するには特に書式に細かな規定があります。
    ホームページからダウンロードして手書きするのが間違いがないと思いました。
  • 保管申請書の作成
    保管申請書もホームページからダウンロードして事前に準備しておくのが良いでしょう。
    当日現場で記載する事も可能です。
  • 管轄の法務局に予約をして遺言書を持って保管してもらいます。
    都内の場合、予約はかなり混み合っていました。2週間後位に予約できるイメージでした。
  • この保管制度の特徴として、関係遺言書保管通知というのがあり、誰かが遺言書閲覧などを登録すると遺言書の内容に関係なく、法定相続人全員に通知がいくとの事です。ここが、他の制度との大きな違いです。

このように実際保管制度を利用するには自分で色々な対応をする必要があり、意外と面倒な事がわかってきました。しかも、遺言書の内容が法律的に有効かはみてくれず、保管だけしてくれる制度なので、妻もやはり公正証書遺言に切り替えることとなりました。

妻の分も公証人に依頼

はじめの打ち合わせの時に、今回は私だけと言っておきながら、結局公正証書遺言にしたいと丁重に頼みました。その結果、当日のうちに原案を作っていただき、内容も問題なかったので当初予約した日に二人分お願いできる事となりました。大変ありがたいです。その際の保証人への謝礼は一人当たり六千円から一万二千円にはならず九千円で良いとの事でした。念の為支払い方法と当日必要なものをお伺いしました。公正証書の手数料はクレジットカード決済ができますとの事でしたが、保証人への謝礼は現金でご用意くださいとの事でした。持っていくものはマイナンバーカードを忘れないでくださいとの事でした。

保証人への謝礼

私は単に現金で渡せば良いと思っておりましたが、妻は色々調べて新券(ピン札)でないと駄目だと言います。千円札の新券は幸い家にあったのですが、5千円札の新券はどこかで入手しなければなりませんでした。妻はATMで引き出したら新券ででてくるかもと何度か試したのですが出て来ず。ネットで調べると郵便局は駄目で、銀行の両替機ならどうやらできそうという事がわかりました。そこで私が口座を持っていたみずほ銀行の支店に行き、両替機で新券を入手しました。口座(キャッシュカード)を持っていても1日1回10枚までの制限がありました。しかし、この支店だけかもしれませんが、両替機の場所がわかりにくく、案内の方に両替機はありますか?と聞くとフロアーの一番奥にありますと指差してくれました。家で妻が買った白い封筒に入れて準備完了です。

いざ当日公証役場へ

当日は慣れないアウェーな所に行くため私も妻もかなりの緊張感です。身だしなみも大事かと思い少しきちんとした格好で。そして時間に遅れないように30分もあればすむところを1時間前には家をでます。約束の時間15分前には公証役場につきました。
受付で公正証書の手続きにきました○○ですと告げると座ってお待ちくださいといわれました。公証役場には数名のお客さん?がおりましたが、席には余裕がある感じでした。目の前の椅子には少し年老いた男女二人組が楽しそうにおしゃべりをしていました。後でわかったのですが、この人たちが保証人でした。
約束の時間前に公証人の方が挨拶にきました。そして奥の個室に案内されました。そこには既に保証人の方(前に座っていた方)がおりました。我々は奥の椅子に案内されて二人で座りました。

緊張感満載です。公証人の方から保証人の紹介と本人確認のため名前が呼ばれ、マイナンバーカードの提出を求められました。これはコピーを取らしてくださいとの事でしばらく預かられました。そして直ぐに今日の手続きの流れの説明がありました。遺言書は公証人(私)が事前に確認してあったものを読み上げながら確認します。そして最終的に電子ペンでサインをして終了ですとの事。この時部外者はいていけない事になているので、私の時は妻、妻の時は私は席を外して外で待機してくださいとの事でした。最初に私の番です。

妻は席を外します。公証人のPCと同じ画面が表示されるタブレット端末をみせられ、公証人が一字一句読み上げながら確認をしていきます。それを証人の二人がみています。最後まで読み上げると、よろしければ電子ペンでサインをしてくださいとの事で、私、保証人の二人、公証人がサインをします。そして電子的に改ざんができないように処理されて完了です。システムはアドビのものでした。
次に私が退席して変わりに妻が部屋に入ります。同様な手続きがされます。再び二人が部屋に入り、公証人から説明を受けます。これから遺言公正証書の正本と謄本を発行します。金融機関の手続きが登記の手続きはこれを持っていくと直ぐに開始する事ができますとの事。通常正本は遺言執行人が、謄本は遺言者本人が持っているものですとの説明がありました。


この確認が済むと公証人から証人に謝礼を渡してくださいとの依頼がありました。ここで我々ホットしたのは白い封筒に新券で謝礼を包んでいましたので、一人づつありがとうございましたと言って渡しました。保証人からは領収書を渡されました。この辺は保証人は手慣れたものでした。公証人は正本、謄本の発行のため席を外します。つまり、部屋には保証人を私たちだけになりました。ここは何か話して良いものか否かと悩みましたが、我々は動物病院に連れて来られた猫と同じでじっと黙っておりました。

わずは数分のことでしたがとても気まずい雰囲気でした。公証人さんが戻ってくるととてもほっとしました。正本と謄本を受取り受付で手数料をクレジットカードで払い以上で終了です。始まりから終わりまで30分ほどの儀式でした。おそらくは2度としないであろう手続きでしたが勉強になりました。

以上