COVID-19感染リスクマップ_20220319

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。
蔓延防止処置は全面解除されますが、本指標では明確な効果には現れておらず高い感染リスク値が継続しています。

今後の推移を予想するとおそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息になっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。

主要都市では感染のピークは越えた模様ですが、高い感染リスク値を維持して上昇と下降を繰り返しています。

東京都を例とすると感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなり、その後3月18日現在では32倍まで低下しています。まだまだ一進一退といった状況です。オミクロン株の感染力がいかに大きいかが数値でも現れています。現在でもデルタ時から2桁違う対策が必要です。

東京都のリスク値推移(デルタ時ピークを1)



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定してしまっています。

沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある3月18日時点の結果となります。依然として全国が真っ赤になっています。

危険度マップ2022年3月18日

都道府県別の感染リスク値は下表となります。
 3月18日現在で感染リスク値が特に高いのは埼玉、大阪、東京、神奈川、愛知、奈良、千葉、大阪、埼玉、奈良、愛知、兵庫、福岡、茨城の順になっています。逆に比較的低いのは島根、鳥取、長崎となっています。

都道府県感染リスク値順位
北海道20,64032 
青森26,95926 
岩手13,85339 
宮城22,58628 
秋田12,42743 
山形14,17738 
福島20,20233 
茨城43,000
栃木27,27324 
群馬43,430
埼玉62,354
千葉50,696
東京53,660
神奈川53,487
新潟12,05044 
富山29,50121 
石川26,98625 
福井35,68315 
山梨36,37313 
長野13,51641 
岐阜37,83612 
静岡31,94818 
愛知51,868
三重35,99914 
滋賀30,31720 
京都39,92711 
大阪54,048
兵庫42,53010 
奈良51,148
和歌山19,55334 
鳥取8,74346 
島根8,29647 
岡山21,90829 
広島27,96023 
山口13,83240 
徳島22,71527 
香川34,80716 
愛媛21,69230 
高知17,16436 
福岡31,00119 
佐賀28,92122 
長崎11,84845 
熊本32,19517 
大分17,64035 
宮崎14,29937 
鹿児島12,80942 
沖縄21,51931 
都道府県別感染リスク値2022年3月18日

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。
なお、今回の波が非常に高いので縦軸を対数表示で表すこととしました。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標(変異株・ワクチン考慮なし)