COVID-19感染リスクマップ_20220326

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。
蔓延防止処置は全面解除されましたが、本指標では依然として全国的に高い感染リスク値が継続しています。リスクの低下は非常に緩やかとなっており昨年秋頃の平穏な日々には戻らなそうです。

今後の推移を予想するとおそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息に向かっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。

主要都市では感染のピークは越えた模様ですが、高い感染リスク値を維持して上昇と下降を繰り返しています。

東京都を例とすると感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなりました。その後段階的に低下を続け3月25日現在では24倍まで低下しています。ここで低下階段の踊り場にきた模様で今後さらに低下するのか、上昇するのか油断のできない状況です。どちらにせよ、現在でもデルタピーク時の24倍の感染リスクがあります。いかにオミクロン株の感染力が大きいかが数値でも現れています。

東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定してしまっています。

沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある3月25日時点の結果となります。依然として全国が真っ赤になっています。

危険度マップ2022年3月26日

都道府県別の感染リスク値は下表となります。
 3月25日現在で感染リスク値が特に高いのは埼玉、群馬、神奈川、千葉、大阪、茨城、東京、兵庫、愛知、青森の順になっています。逆に比較的低いのは島根、鳥取、長崎となっています。

都道府県感染リスク値順位
北海道24,67322 
青森38,26410 
岩手20,26733 
宮城24,06824 
秋田20,86828 
山形15,65740 
福島18,84635 
茨城40,510
栃木23,37126 
群馬43,213
埼玉56,725
千葉41,124
東京39,985
神奈川41,576
新潟15,70439 
富山21,20227 
石川23,91225 
福井25,48021 
山梨28,01317 
長野19,18034 
岐阜31,96011 
静岡26,07420 
愛知38,399
三重28,25016 
滋賀30,46012 
京都30,11813 
大阪40,844
兵庫39,071
奈良27,74918 
和歌山15,95538 
鳥取9,41846 
島根9,39447 
岡山17,37936 
広島27,32219 
山口13,76243 
徳島20,26932 
香川29,94014 
愛媛14,46042 
高知20,83229 
福岡29,24715 
佐賀20,31630 
長崎11,30745 
熊本20,29931 
大分13,56444 
宮崎15,14541 
鹿児島16,51837 
沖縄24,63023 
都道府県別感染リスク値2022年3月25日

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。
なお、今回の波が非常に高いので縦軸を対数表示で表すこととしました。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標(変異株・ワクチン考慮なし)