COVID-19感染リスクマップ_20220423

概要
オミクロン株による感染が依然として全国に広がっています。
今年は規制のないゴールデンウィークとなりそうですが、客観的データによる指標では依然として全国的に高い感染リスク値が継続しています。変化があったのは社会的心理だけでしょうか。世の中は社会的終息に向かおうとしています。

今後の推移を予想するとおそらく2021年6月の記事 パンデミックの終わり方と終息後の世界考 
に書いた社会的終息に向かっていくものと推測されます。また同時に書きました100年前のスペイン風邪と世界情勢を含めて似た展開となっており大変心配しております。
再び未来の歴史書に「忘れられたコロナ」と記されないことを祈ります。


東京都の感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株による蔓延は2月7日に108倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度127倍のピークとなりました。その後段階的に低下を続け3月27日に21倍まで低下しましたが、その後下げ止まっていましたたが、今週はもう一段階低下しました。しかし4月22日現在でもデルタピーク時の17倍の感染リスクがあります。いかにオミクロン株の感染力が大きいかが数値でも現れています。

東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)



先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の19倍でピークとなりました。その後10倍前後で上昇と下降を繰り返してピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定してしまっていましたが、週毎に上昇と下降を繰り返していて全体として過去最高レベルとなっています。他県でも今後このような動きとなると予想しています。

沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)

北海道でも週毎に上昇と下降を繰り返しているようです。沖縄同様に過去最高レベルとなっています。

北海道のリスク値推移(デルタピーク時を1)



下記に全国マップを示します。
最新気象データ、感染者データのある4月22日時点の結果となります。依然として全国が真っ赤になっています。

危険度マップ2022年4月22日

都道府県別の感染リスク値は下表となります。
 4月22日現在で感染リスク値が特に高いのは佐賀、広島、北海道、沖縄、青森、大阪、香川、兵庫、岡山、福岡の順になっています。逆に比較的低いのは静岡、富山、宮城、山口、山梨となっています。
特徴的なのは関東地方が上位ランキングから姿を消したことです。

都道府県感染リスク値順位
北海道66,968
青森59,576
岩手31,09823 
宮城17,98545 
秋田46,59813 
山形27,92431 
福島31,83522 
茨城27,79634 
栃木24,54737 
群馬23,84438 
埼玉35,89121 
千葉27,82933 
東京28,20029 
神奈川25,06636 
新潟29,66925 
富山13,29746 
石川27,88432 
福井29,16127 
山梨19,08043 
長野28,60928 
岐阜42,65416 
静岡11,15547 
愛知29,60926 
三重41,39918 
滋賀23,65839 
京都47,02712 
大阪56,866
兵庫51,833
奈良38,53920 
和歌山41,90417 
鳥取22,22140 
島根20,87241 
岡山51,076
広島77,926
山口18,87044 
徳島20,73342 
香川53,754
愛媛30,22424 
高知28,06730 
福岡49,57710 
佐賀78,994
長崎27,36435 
熊本48,34411 
大分39,83519 
宮崎45,21714 
鹿児島44,25015 
沖縄64,012
都道府県別感染リスク値2022年4月22日

主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
変異株とワクチンの効果を加味したものが新指標、考慮しないものが旧指標となります。全国的に高いレベルで上下を繰り返しています。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)
旧指標(変異株・ワクチン考慮なし