2020年1月に日本に上陸したCOVID-19感染症の蔓延は2022年10月時点では医学的にはまだ終息していないものの、ウィルス自体の変異による弱毒化と治療経験蓄積による対処治療法の確立やワクチンと治療薬の普及により社会的に終息を迎えつつあります。そこで東京における2020年1月以降の変異株の変化推移について次のパンデミックに備えまとめておきます。
下図は東京都での新規感染者数とコロナウィルスの変異株推移を示したものです。
ここで緑色のプロットは東京都での新規感染者数(右目盛り)を対数軸で示します。
また、他色のプロットは変異株の種類とその比率(左目盛り)を示します。
これによるとコロナが初めて観測されてから2022年10月時点までに7つの大きな感染ピーク(波)が発生しています。
第1波:武漢で発生したといわれるB型
第2波:欧州から上陸したといわれるB.1.1型
第3波:2020年夏から年末にかけて流行したB.1.1.284型
第4波:2020年末より2021年春にかけて流行したB.1.1.214型
第5波:イギリス由来と言われたアルファ株
第6波:インド由来と言われるデルタ株
第7波:南アフリカ由来と言われるオミクロンBA.2株
第8波:オミクロン株の派生でオミクロンBA.5株
このようにまとめてみると、感染のピークは変異株の移り変わりと見事に一致することがわかる。この傾向からすると年末もしくは年初にかけて次のピークが出現する可能性が高い。