COVID-19リスクマップ_20220521

概要
今回から指数にブースターショットの効果を反映しました。
東京都のワクチン接種状況はデジタル庁VRSの公開情報によると下図のようになっております。ブースターショット(3回目)は東京都では接種はサチュレートする領域に入っており人口比率では55%となっています。

東京都のワクチン接種状況
東京都のワクチン接種状況

これを解析して気づいた点が2つあります
  ・ブースターショットは今後大きな増加は期待できない
  ・ワクチンの有効性は英国保健省のレポートによると時系列で低下していく
この事からワクチンの効果は今後どうなっていくのか計算してみました。それが下図となります。
このように今後ワクチンの効果が徐々に低下していきます。

東京都ワクチン指数
東京都 ワクチン指数


今週の全国マップは東京都のブースター接種状況を全国値と置き計算してみました。
全国マップは下図の通りです。
依然として全国的に感染が蔓延しています。その中では神奈川県がやや低くなっています。

危険度マップ2022年5月20日
危険度マップ2022年5月20日


都道府県別の感染リスク値は下表となります。
5月20日現在で感染リスク値が特に高いのは広島、北海道、石川、福井、佐賀、福岡、沖縄、京都、香川、岐阜の順になっています。関東圏が入っていません。

逆に比較的低いのは神奈川、千葉、山梨、静岡、茨城となっています。
ちなみに東京都は42位と低い順位となっています。

都道府県感染リスク値順位
北海道32,609
青森14,43824 
岩手11,43731 
宮城10,05736 
秋田12,13128 
山形16,04618 
福島16,87516 
茨城7,83243 
栃木8,07741 
群馬10,99733 
埼玉9,75939 
千葉6,46646 
東京7,94442 
神奈川6,44447 
新潟9,79238 
富山15,45322 
石川30,292
福井27,215
山梨6,70045 
長野11,51330 
岐阜22,28510 
静岡6,89644 
愛知16,26117 
三重13,78225 
滋賀11,14032 
京都22,575
大阪21,26712 
兵庫16,00919 
奈良12,75227 
和歌山13,51726 
鳥取11,51429 
島根10,17135 
岡山21,44211 
広島33,451
山口9,86737 
徳島10,38134 
香川22,295
愛媛8,55840 
高知15,63320 
福岡24,333
佐賀24,892
長崎15,55521 
熊本19,80513 
大分16,92715 
宮崎15,10123 
鹿児島18,50614 
沖縄23,015
都道府県別感染リスク値2022年5月20日


主要都市推移
主要都市での感染リスク値の推移位は下記となります。
いずれも高いレベルで上下を繰り返していますが、全体的に徐々に低下をしております。

新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)5/20
新指標(変異株・ワクチン効果を考慮)


東京都
 東京都の感染リスク値は昨年8月11日のデルタ株ピーク時を1とした場合、今回のオミクロン株による蔓延は2月7日に89倍となりピークを越えたと思われましたが、主に湿度の低い日が続いた影響で2月27日には再度83倍のピークとなりました。その後段階的に低下を続け3月27日に11倍まで低下しその後下げ止まっていました。しかし、4月15日以降再度緩やかに低下を始め5月20日現在は5倍位まで低下しています。先週までの経緯をブースターショットを加味したデータを加味したことにより数値は一部異なっております。

東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)5/20
東京都のリスク値推移(デルタピーク時を1)

沖縄県
 オミクロン株が先行して拡大した沖縄県をみてみると、1月21日に昨年夏のデルタ株ピーク時の17倍でピークとなりました。その後ピーク時の半分くらいのレベルで高めで安定し週毎に上昇と下降を繰り返していています。5月20日現在では8倍となっており依然高いレベルとなっています。

沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)5/20
沖縄県のリスク値推移(デルタピーク時を1)

北海道
 北海道でも週毎に上昇と下降を繰り返していましたが、4月14日頃より上昇傾向が顕著となり4月末に過去最高となりました。現在は若干低下しましたが、デルタピーク時の30倍と高いレベルになっています。

北海道のリスク値推移(デルタピーク時を1)5/20
北海道のリスク値推移(デルタピーク時を1)